第12回 ビジネスモデル
「ビジネスモデルを描く」 なんだかとてもかっこいい言葉である。
どんな製品であっても、どんな素晴らしい技術であっても、「どうやって儲けるか」がないと世に認められないのである。
私のしっている限り、素晴らしい技術やモノはいろいろ見てきたし、お手伝いもしてきた。
しかし、うまくビジネスモデルを描けないと、一生埋もれたガラクタになってしまう。
つまり、ビジネスモデルとは描いているうちはかっこいい言葉ではあるが、結果が伴わないと、奈落の底に落ちるワードでもある。
もといた会社では、徹底的にビジネスモデルを考えていく、それは勉強になったし、良い経験をした。
だけど、石橋を何度もたたきすぎて、たたいている最中に、膨大な時間が過ぎ去っていくという事実もあった。
そのなかで常々思っていることがある。
先ず、「軽く市場にジャブを打ってみる」ということ。
今の時代、これだとおもって突っ走ると火傷をする。つまり、スパイラルアップで進めていくことだと思う。
(トライ&エラーではないのであしからず)
良い案をもっているのに、会社として、資金的にジャブも打てないところもある。
銀行やVCは「ジャブ資金」を提供することはできないだろうか?
期間的な目標や、あるステップをその会社と共有して、資金と人脈を提供します!と。
ある意味でいうと「捨て金」の可能性はある。
捨て金といったら怒られるかもしれないが、捨て金いならないよう一緒に動いてみたらいい。
投資価値は最大******なんていっちゃうから、事が大きくなってしまう。
そのジャブのステップがOKであれば、そこから真剣に討議し、本格的にGOかどうか判断はできないものか??
私の知っている技術会社が、こう言った。
「日本は閉鎖的で国も金融機関もある一部分だけをみて、何もしてくれない。
だから、日本の市場はおいて、まずは、アメリカにでていく!」
そう言い放ち、ほんとに挑戦をしていった。
結果、アメリカでは、次世代の核になる技術であると高評価。
そしたら、金融機関や、国がわんさか寄ってきたようだ。
なんとも悲しい現実。
ビジネスモデルなんて一朝一夕にできるものでもないし、独りでできるものでもない。
いろいろなノウハウをもった人が知恵を持ち寄って作り上げていくもの。
そして、その収益を公平にシェアしていくもの。
今の時代だからこそ、挑戦をしていくものたちを、国や金融機関は応援をしてほしい。
そして、私も私のできることを協力していきたい。