第18回 机上と現場

Last updated: 2010年 2月 13日 土曜日 - Save & Share - Leave a Comment

先日、キリンとサントリーの統合断念、今日は、新生銀行、あおぞら銀行の合併が中止となった。
キリンは、いうなれば三菱ビール、財閥の流れをくんだ、伝統のあるしっかりした企業、

サントリーは「やってみなはれの未上場ならではのベンチャースピリットのある企業。
統合したら、かなり面白いケースになるのではと思っていた。

新生はもと長銀、あおぞらは日債銀。1998年の銀行破たんの嵐のなかで、政府の後押しをうけ、
同じような運命をたどった銀行。
これまでの経験や歩みなど同じような文化をもった?銀行の合併計画だったので、統合したら強力な銀行になるのではと思っていた。

でもでも・・、やっぱり合併しないで良かったような気もする。(未来に向けて、単独でも企業が継続していけるのであればだが)
・・・というのも、統合すると必ずリストラが起こるからである。
特に管理部門は二つはいらないから、泣かなければならない方が絶対でてくるからである。 

現在、失業率は、5%くらいといわれている。
しかし、現実は私の感覚だと、25%、つまり4人に1人は現実には働きたくても働けない状況。

なぜかというと、この失業率は1年くらい遅れて発表されること、
アルバイト的に月に少しでも仕事をした人は、失業者とみなされないこと、
私の仕事柄接している方を念頭に置いた時、失業率5%とは到底思えないことにある。

 

鳩山首相の資金について、どうこういっているが、そんなこと正直いってどうでもいい。
そんなつまらないワイドショー的な議論の時間があるのだったら、働きたくても働けなくて
苦労している人を救うことを早く考えてもらいたい!
机上の数字はなく、現場をしっかり見てもらいたい!
人を雇いいれるための施策ではなく、企業が人を雇わなくてはならないようにする施策。

日本の技術やビジネスモデルが、初期の段階でどんどん世界に流出していっている。
日本国としての支援が受けられないからだ。
是非、官僚の皆さんは、もっと現場を見てほしい、待っているのではなく、
自分の目で目利きして、そこに日本として真から支援してほしい。
そうすれば、結果的に労働問題は解決してくると思う。
そして、そんな覚悟をもって頑張っている企業を応援したい!

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