第27回 ライブコミュニケーション
明日はサッカーワールドカップの決勝
さぁ!どちらが勝つか?。
どちらが勝ったにしても、今回のワールドカップは面白かった。
やっぱり、日本のゲームが楽しかったから。
ライブでの日本の試合は「血肉湧き踊る」という表現が正しいと思うくらい盛り上がった。
オランダと接戦を演じた日本チームの価値は今後さらにあがることだろう。
過去、中田ヒデがイタリアに渡った時、スムーズにイタリア語を話していた。
それを見ただけで、彼は真の意味でイタリアのチームの一員になっているような感覚を覚えた。
GKの川島がベルギーへ、FWの本田も移籍をしそうな雰囲気である。
彼らもその国の言葉で話をする・・・・
これから、そんな光景が当たり前になってくるような気がする。
翻って日本の国内。
楽天や、ユニクロが社内公用語を英語にするという話。凄い決断!
これまで、取締役会を英語にする企業はいくつかあったが、社内全部英語にするとは・・・。
しかし、考えてみれば、海外に展開を少しでも推進しようとする企業の10年後は
「社内公用語=英語」が当たり前になっているかもしれない。
また、アジアの企業で働くことがステイタスと言われる時代になる可能性もある。
学生の行きたい企業ランキングで10位以内に中国企業などが現れるかもしれない。
つまり今とは考えられないくらいの大きなパラダイムシフトが起こるのである。
そのなかで、本当に日本はこのボーダレスの社会を生き抜いていけるのだろうか?
その答えのひとつは、日本人はライブでのコミュニケーション能力を格段に高める教育の必要性だと思う。
まず、日本語の基礎能力をもっともっと高める。
文法以外にディベートや論文、作文などのカリキュラムをたくさん組み、
日本語で考える力をつけて、それをきちんとプレゼンテーションできることが最重要。
さらに、英語の「聴く力」、「話す力」を高める授業を倍以上に増やし、
同時に自分が日本以外で関心のある国を選び、
徹底的にその国の文化を研究する教育プログラムをきちんと確立する。
あとは実地研修。
できることならば、希望する者は海外への交換留学等も含め、
ある一定期間はその国に行って勉強と社会貢献活動をする。
それも税金で。
なぜ税金か?
それは資源も国土もない国が生きていくためには、そのくらいの覚悟をもって
大胆な施策をしないと、本当に世界から取り残されて行く可能性があるから。
誤解を恐れずにいえば、学校の勉強のなかでやらないでもいい教科はあるのではと。
それが仕分けされても、それに使っていた時間とコストを日本が生き残る(発展ではない)為に
捨て去って、将来への投資にすることは何らおかしいことではないと思うのである。
教育以外で、社会を大きく変化させるトリガーはない。
私がもし総理大臣だったらそれをやりたい。
サッカー、野球・・・海外で活躍する人材がたくさんでている。;
だけどそれは一個人がほとんど。
かつてチームとして日本が世界で行ったことを、教育を変えて再挑戦する。
それは、今までにないハードそしてソフトやサービス。
今まで世界に通用しなかったITソリューションの輸出も2バイト圏内の地域であれば十分ありうる。
ライブでコミュニケーションを巧みに操っていく人材を日本全体で本気で育てていくこと。
時間はそんなにはない。