第33回 セレンディピティ

Last updated: 2010年 11月 21日 日曜日 - Save & Share - Leave a Comment

セレンディピティ(serendipity)という言葉を昨日TVで聞いた。今回、クロスカップリング技術でノーベル化学賞を授与された鈴木名誉教授が言われた言葉である。

日本語ではなかなか訳しにくい言葉であるようだが、ウィキペディアでみると、以下のように書いてある。
「何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のことである。」

 つまり、「偶然を発見するのも、能力である」ということなのである。

私も、前職のときに、仮説を徹底的に考え抜くことを訓練され、かなり苦労をした覚えもあるが、その仮説に基づいてアンテナを張って行動をしていればいつか偶然の産物がうまれてくることもあった。(成功はしていないが・・・・)

今の仕事に置き換えてみても、いろいろな企業やいろいろな方にあったりして、そのリクエストに基づいていろいろな事象を気にしながら行動をしていれば、ふとした偶然にであうことがかなりあるのである。
自分でもなんで???と思っていたが、これがセレンディピティという言葉で表すのであれば、そうかも知れないと妙に納得をした。

そのセレンディピティを活かせない人もいる。
経験上それは何といわれたら共通するものがある。
一つは明るく接することができない人、もう一つは何事も斜めから見ようとする人である。
笑う門には福があるし、多少の問題には目をつぶり、信念をもって前向きにチャレンジしていれば、かならず偶然(必然?)は現れるのだと思う。

「セレンディピティ」
今の日本人には一番必要なものかもしれない。

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